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外国人の購入体験談とケーススタディ

リモートで海外から日本の不動産を購入した事例

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年3月2日
リモートで海外から日本の不動産を購入した事例

海外在住者がリモートで日本の不動産を購入した実際の事例を紹介。アメリカ・シンガポール・イギリスからの購入プロセス、必要な書類準備、オンライン内見やIT重説の活用法、海外送金における注意点を詳しく解説します。

リモートで海外から日本の不動産を購入した事例

海外に住みながら日本の不動産を購入することは、かつては非常にハードルが高いと考えられていました。しかし、IT技術の進歩やオンライン重要事項説明(IT重説)の解禁により、日本に渡航せずに不動産取引を完了させるケースが急増しています。2023年にはコロナ期と比較して契約件数が約10倍に増加し、リモート購入は今や珍しいことではなくなりました。

本記事では、実際に海外からリモートで日本の不動産を購入した事例を紹介しながら、成功のポイントや注意すべき点を詳しく解説します。不動産購入手続きと流れと合わせてお読みいただくと、より理解が深まります。

リモート購入が増加している背景

近年、海外在住の外国人が日本の不動産をリモートで購入するケースが大幅に増加しています。その背景にはいくつかの要因があります。

まず、2021年にオンラインでの重要事項説明(IT重説)が正式に解禁されたことが大きな転機となりました。これにより、海外にいながらZoomやTeamsなどのビデオ通話を通じて、宅建士から重要事項説明を受けることが可能になりました。

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また、電子契約サービス(CloudSign等)が電子署名法のもとで正式に認められたことで、紙の契約書に署名するために来日する必要がなくなりました。

さらに、円安の影響で日本の不動産が海外投資家にとって割安感があり、不動産市場トレンドと将来予測で解説しているように、特にニセコ・小樽・富良野などの北海道エリアや東京都心の高級住宅エリアへの関心が高まっています。

事例1:アメリカ在住の投資家がリモートで東京のマンションを購入

購入者プロフィール

アメリカ・ニューヨーク在住の40代男性投資家Aさんは、日本への留学経験があり、日本語は日常会話レベル。ポートフォリオの分散を目的に、東京都港区のワンルームマンション(約2,500万円)を投資用として購入することを決意しました。

購入プロセス

Aさんのリモート購入プロセスは以下の通りでした。

  1. 物件探し(約2週間)外国人向け不動産サイト・サービスまとめで紹介されているREINS連携の英語対応サイトを活用し、物件をリストアップ
  2. オンライン内見(3回):不動産エージェントがスマートフォンでライブ配信しながら物件を案内。内見のチェックポイントを参考に確認
  3. 買付証明書の提出:メールで買付証明書を提出
  4. 重要事項説明:Zoomで宅建士から重要事項説明を受ける
  5. 売買契約:電子契約で締結
  6. 決済・登記海外送金で代金を送金し、司法書士が登記手続きを代行

成功のポイント

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Aさんが成功した最大の要因は、外国人対応の経験が豊富な不動産エージェントを選んだことです。エージェントは英語での対応はもちろん、時差を考慮したスケジュール調整やビデオ通話での丁寧な物件説明を行いました。

事例2:シンガポール在住の家族が帰国に備えて一戸建てを購入

購入者プロフィール

シンガポール在住の30代日本人夫婦Bさんご家族。数年後の帰国を見据えて、横浜市内の一戸建て住宅(約4,500万円)を購入しました。

リモートでの物件選定

Bさんご家族はSUUMO・HOMES・at homeなどのポータルサイトで候補をリストアップした後、以下の方法でリモート内見を実施しました。

  • バーチャルツアー:Matterportによる3D内見で間取りを確認
  • ライブ内見:エージェントがスマートフォンで現地からライブ配信
  • 周辺環境確認:Googleストリートビューと周辺環境チェックのポイントを活用

住宅ローンの課題と解決策

海外在住者が住宅ローンを組む最大の課題は、多くの金融機関が日本国内に住所がある方を対象としていることです。Bさんご家族は以下の方法で対応しました。

  • 帰国後のローン申請を計画:頭金を多めに準備し、帰国直後に住宅ローン申請を行う計画を立案
  • 海外からの送金Wiseを利用した海外送金で手数料を抑えながら頭金を送金
  • 一時的に現金購入:帰国前に全額現金で購入し、帰国後に借り換えでローンに切り替え

事例3:イギリス在住の投資家が北海道のリゾート物件を購入

購入者プロフィール

イギリス・ロンドン在住の50代女性投資家Cさん。スキーリゾートへの投資に興味があり、ニセコエリアのリゾートマンション(約3,800万円)を購入しました。日本語は話せません。

完全リモートでの購入プロセス

Cさんは一度も来日せずに購入を完了させた事例です。

ステップ方法所要期間
物件探し英語対応の不動産サイトで検索1ヶ月
オンライン内見Zoomでエージェントがライブ案内2週間(3回実施)
書類準備パスポートスキャン+ビデオ認証1週間
委任状作成在英日本大使館で公証2週間
重要事項説明オンラインIT重説1日
売買契約電子契約(CloudSign)1日
代金送金国際銀行送金1週間
登記手続き司法書士が代行2週間
合計完全リモート約3ヶ月

重要なポイント:委任状と宣誓供述書

海外から完全リモートで購入する場合、最も重要な書類は委任状(Power of Attorney)です。Cさんはロンドンの日本大使館で委任状の公証を行い、代理人を通じて契約手続きを進めました。

また、司法書士が登記手続きを行う際には、認証済みの宣誓供述書(Affidavit)が必要となります。これは現地の公証人を通じて作成できます。

リモート購入に必要なツールとサービス

リモートで日本の不動産を購入するために活用できるツールとサービスをまとめます。

カテゴリツール・サービス用途
物件検索SUUMO、HOMES、Real Estate Japan物件の検索・比較
オンライン内見Zoom、Teams、Matterportバーチャル内見・ライブ内見
電子契約CloudSign、DocuSign契約書の電子署名
海外送金Wise、Revolut、銀行送金購入代金・頭金の送金
コミュニケーションLINE、WhatsApp、メールエージェントとの連絡
周辺調査Googleマップ、ハザードマップ周辺環境・災害リスク確認

これらのツールを組み合わせることで、日本に渡航することなく不動産購入プロセスのほぼ全てをリモートで完了させることが可能です。詳しくは外国人の不動産購入に役立つウェブサイト・アプリをご覧ください。

リモート購入における注意点と課題

リモート購入には多くのメリットがありますが、いくつかの注意点も存在します。

1. 物件の実物確認ができないリスク

オンライン内見では確認しにくい点があります。

  • 日当たり・風通し:時間帯や季節による変化は動画では伝わりにくい
  • 騒音環境:周辺の交通量や隣室の音は現地でなければ分からない
  • 匂い:建物の経年劣化による匂いはオンラインでは確認不可能
  • 周辺環境の雰囲気:街の活気や安全性は実際に歩いてみないと分からない

信頼できるエージェントに具体的なチェックリストを渡し、詳細なレポートを依頼することが重要です。物件の資産価値を見極める方法も参考にしてください。

2. 海外送金の問題

海外送金で頭金を準備する方法でも解説していますが、国際送金には以下のような課題があります。

  • 着金までの時間:海外からの送金は日本に着金するまで3日〜1週間程度かかる場合がある
  • 為替変動リスク:契約から決済までの間に為替が変動する可能性
  • FEFTA規制外国為替法(FEFTA)により、3,000万円以上の取引は財務省への報告が必要
  • 送金手数料:大口送金の手数料を複数の方法で比較検討すべき

3. 時差への対応

海外在住者とのやり取りでは時差が大きな課題です。特にヨーロッパやアメリカとは8〜14時間の時差があるため、重要な手続きのスケジュール調整が必要です。時差を考慮して、対応可能な時間帯を事前にエージェントと共有しておきましょう。

4. 法的手続きの複雑さ

非居住者が日本の不動産を購入する方法で詳しく解説していますが、海外在住者特有の法的手続きには以下があります。

リモート購入を成功させるための5つのポイント

実際にリモートで購入を成功させた方々の経験から、以下の5つのポイントが重要です。

1. 経験豊富な不動産エージェントを選ぶ

外国人対応やリモート取引の実績が豊富な不動産エージェントを選ぶことが最も重要です。プラザホームズのような多言語対応のエージェントは、リモート購入のサポート体制が整っています。

2. 事前に資金計画を立てる

資金計画と頭金の準備を参考に、購入費用に加えて諸費用(物件価格の6〜10%)も含めた資金計画を立てましょう。海外送金のタイミングも計画に組み込むことが重要です。

3. 信頼できる専門家チームを構築する

不動産エージェントだけでなく、司法書士、税理士、通訳(必要な場合)など、信頼できる専門家チームを構築しましょう。

4. 書類準備を早めに開始する

委任状や宣誓供述書の公証には時間がかかります。在外公館の予約が混み合う場合もあるため、購入を決意したら早めに書類準備を開始しましょう。

5. 購入後の管理体制を確認する

投資用物件の場合は、物件管理とメンテナンスの体制を事前に確認・手配しておくことが重要です。賃貸管理会社との契約もリモートで行えます。

まとめ:リモート購入は現実的な選択肢

本記事で紹介した3つの事例が示すように、海外からリモートで日本の不動産を購入することは十分に現実的な選択肢となっています。IT重説の解禁や電子契約の普及により、技術的なハードルは大幅に低下しました。

成功の鍵は、経験豊富なエージェントの選定、十分な事前準備、そして信頼できる専門家チームの構築です。外国人が日本で不動産を購入する完全ガイドも合わせて参考にしながら、計画的にリモート購入を進めていきましょう。

初めての方は、まず外国人向け不動産セミナー・相談窓口に問い合わせてみることをおすすめします。オンラインで無料相談を受け付けている会社も多く、リモート購入の第一歩としても最適です。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、日本企業・外資系企業で11年の実務経験。外国人の日本不動産購入情報を発信。

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