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在留資格・ビザと不動産購入

外国人登録と住民票の取得方法

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年3月2日
外国人登録と住民票の取得方法

日本で不動産を購入する外国人のための住民登録・住民票取得ガイド。在留カードの取得から転入届の提出、住民票の取得方法、住所変更手続きまで、必要書類や注意点を詳しく解説します。14日以内の届出義務や罰則についても説明。

外国人登録と住民票の取得方法:日本で不動産を購入するための必須手続き

日本で不動産を購入する外国人にとって、住民登録と住民票の取得は避けて通れない重要な手続きです。2012年7月の法改正により、外国人も日本人と同じ住民基本台帳制度に組み込まれ、住民票が発行されるようになりました。住民票は不動産契約や住宅ローンの申請など、さまざまな場面で求められる公的書類です。

本記事では、在留資格と不動産購入の関係を踏まえながら、外国人が日本で住民登録を行い、住民票を取得するまでの流れを詳しく解説します。

外国人の住民登録制度とは

2012年7月9日以前、日本に住む外国人は「外国人登録法」に基づき、各市区町村で外国人登録を行っていました。しかし、同日の法改正により外国人登録法は廃止され、日本人と同じ「住民基本台帳法」が適用されるようになりました。

この改正により、外国人住民にも住民票が作成されるようになり、行政サービスの利便性が大幅に向上しています。住民票は日本での生活基盤を証明する最も基本的な書類であり、不動産取引においても契約時や登記手続きで必ず提出を求められます。

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住民登録の対象となる外国人

住民登録の対象となるのは、以下の4つのカテゴリーに該当する外国人です。

カテゴリー対象者交付される証明書
中長期在留者在留期間が3カ月を超える在留資格を持つ方在留カード
特別永住者特別永住許可を受けた方特別永住者証明書
一時庇護許可者一時庇護許可を受けた方許可書
仮滞在許可者仮滞在許可を受けた方許可書

特に不動産購入を検討する方の多くは、就労ビザ配偶者ビザ永住権などの在留資格を持つ中長期在留者に該当します。なお、短期滞在ビザ(観光ビザ等)で滞在する方は住民登録の対象外となりますが、短期滞在でも不動産購入自体は可能です。

在留カードの取得方法と注意点

住民登録の前提として、まず在留カード(Residence Card / 在留カード)を取得する必要があります。在留カードは、日本に中長期間在留する外国人に対して交付される身分証明書です。

空港での即日交付

現在、以下の7つの空港では入国審査時に在留カードが即日交付されます。

  • 成田国際空港
  • 羽田空港(東京国際空港)
  • 中部国際空港(セントレア)
  • 関西国際空港
  • 新千歳空港
  • 広島空港
  • 福岡空港
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上記以外の空港や港から入国した場合は、パスポートに「在留カード後日交付」のスタンプが押され、住居地の届出後に郵送で在留カードが届きます。届くまでに通常2〜3週間かかるため、早めに住居地の届出を行うことが重要です。

在留カードの携帯義務

在留カードに関する規定として、16歳以上の外国人は在留カードを常時携帯する義務があります。違反した場合は20万円以下の罰金が科される可能性があるため注意が必要です。不動産の内見や契約時にも在留カードの提示を求められることが多いので、常に携帯しておきましょう。

住民登録(転入届)の手続き方法

日本に入国し住居が決まったら、速やかに住民登録の手続きを行います。引っ越しと入居準備と合わせて計画的に進めることが大切です。

届出の期限

住居地を定めた日から14日以内に、お住まいの市区町村の窓口で転入届を提出する必要があります。この期限を過ぎると、刑事罰の対象になるだけでなく、中長期在留者の場合は在留資格が取り消される可能性もあります。不動産の購入を進めている方は、この届出を怠ると契約や登記に支障をきたすことがあるため、入居後すぐに手続きしましょう。

必要書類

転入届の手続きに必要な書類は以下の通りです。

書類備考
在留カード空港で交付されなかった場合はパスポート
パスポート本人確認および在留資格の確認用
転入届(届出書)窓口で記入可能
世帯主との続柄証明書外国人世帯主と同居する場合に必要(婚姻証明書・出生証明書等の原本+日本語翻訳)
マイナンバー通知カード過去に日本に住民登録したことがある場合

世帯主との続柄を証明する書類は、本国の政府または公的機関が発行した原本が求められます。また、日本語以外の書類には日本語翻訳文を添付する必要があります。翻訳は翻訳者の署名と連絡先があれば、専門の翻訳会社でなくても受け付けられる場合がほとんどです。

届出の流れ

  1. 市区町村役場の窓口に行く(住民課・市民課など)
  2. 転入届の用紙を記入する
  3. 在留カードとパスポートを提出する
  4. 在留カード裏面に新住所が記載される
  5. 住民票が作成される
  6. 必要に応じてマイナンバーが付与される

手続きは通常30分〜1時間程度で完了します。混雑する月曜日や月末を避けると待ち時間を短縮できます。多くの役所では多言語対応の窓口や通訳サービスを提供しています。

住民票の取得方法と記載内容

住民登録が完了すると、住民票を取得できるようになります。住民票は不動産契約や必要書類の提出時に頻繁に求められるため、取得方法を理解しておきましょう。

住民票の取得場所と方法

住民票は以下の方法で取得できます。

取得方法費用目安所要時間備考
市区町村窓口200〜400円即日本人確認書類が必要
コンビニ交付200〜300円即時マイナンバーカードが必要
郵送請求200〜400円+郵送費1〜2週間定額小為替が必要
オンライン申請自治体により異なる数日一部自治体のみ対応

マイナンバーカードを持っている外国人は、コンビニのマルチコピー機で住民票を取得でき、土日祝日や夜間でも利用可能です。マイナンバーと不動産取引の関連性も理解しておくと便利です。

住民票に記載される項目

外国人の住民票には、以下の項目が記載されます。

  • 氏名(アルファベット表記と通称名)
  • 生年月日
  • 性別
  • 住所(現住所および前住所)
  • 世帯主との続柄
  • 国籍・地域
  • 在留資格
  • 在留期間
  • 在留カード番号
  • 国民健康保険・国民年金の資格情報

不動産契約では、通常「世帯全員分」の住民票を求められることが多いです。また、不動産登記の手続きでは「住民票の写し」が必須となるため、登記申請前に最新のものを取得しておきましょう。

住所変更(転居届・転出届)の手続き

日本国内で引っ越しをする場合、住所変更の届出も14日以内に行う必要があります。不動産を購入して新居に移る際も同様の手続きが必要です。

同一市区町村内での引っ越し(転居届)

現在住んでいる市区町村内で引っ越しをする場合は、転居届を提出します。

  • 届出先: 現在の市区町村の窓口
  • 届出期限: 引っ越し日から14日以内
  • 必要書類: 在留カード、パスポート、マイナンバーカード(持っている場合)

別の市区町村への引っ越し(転出届+転入届)

異なる市区町村に引っ越す場合は、旧住所の市区町村で転出届を提出し、新住所の市区町村で転入届を提出する2段階の手続きが必要です。

  1. 旧住所の役所で転出届を提出し、「転出証明書」を受け取る
  2. 新住所の役所に転入届と転出証明書を提出する
  3. 在留カード裏面に新しい住所が記載される

この手続きを怠ると住民票の住所が更新されず、不動産の契約手続き住宅ローンの審査に影響が出る可能性があります。

不動産購入時に住民票が必要な場面

外国人が日本で不動産を購入する際、住民票はさまざまな場面で必要となります。事前に複数枚取得しておくと手続きがスムーズです。

住民票が必要なタイミング

手続き必要部数の目安有効期限
不動産売買契約1通発行から3カ月以内
住宅ローン事前審査1通発行から3カ月以内
住宅ローン本審査1〜2通発行から1カ月以内の場合あり
所有権移転登記1通発行から3カ月以内
火災保険・地震保険1通各社規定による
各種届出(水道・ガス等)コピー可の場合あり

特に住宅ローン審査では、住民票の住所と在留カードの住所が一致していることが厳しくチェックされます。引っ越し後は速やかに住所変更を済ませましょう。

非居住者の場合

日本に住民登録がない非居住者(海外在住の外国人)が不動産を購入する場合は、住民票の代わりに以下の書類が必要となります。

  • 宣誓供述書(Affidavit)
  • 在外公館が発行するサイン証明書
  • パスポートのコピー(公証済み)

非居住者の不動産購入については、別途特殊な手続きが必要となるため、事前に不動産会社や司法書士に相談することをお勧めします。

住民登録に関するよくあるトラブルと対処法

外国人の住民登録においては、いくつかの注意点やトラブルが発生しやすい場面があります。不動産購入のトラブル事例と併せて把握しておきましょう。

14日以内に届出できない場合

やむを得ない事情(入院、災害等)で14日以内に届出ができない場合は、できるだけ早く届出を行い、遅延の理由を説明しましょう。正当な理由があれば、通常は罰則の対象にはなりません。ただし、長期間放置すると在留資格の取消事由に該当する可能性があるため注意してください。

在留カードの住所と住民票の住所が異なる場合

引っ越し後に住所変更をしていないと、在留カードの住所と住民票の住所が一致しなくなります。この状態では不動産契約や住宅ローンの審査で問題が生じるため、必ず転居届・転入届を提出して住所を統一しましょう。

住民票に通称名を記載したい場合

日本で通称名(日本名)を使用している外国人は、住民票に通称名を記載できます。通称名の登録には、その名前を日常的に使用していることを証明する書類(郵便物、契約書等)が必要です。不動産契約を通称名で行う場合は、事前に住民票への通称名登録を済ませておくことが望ましいです。

まとめ:住民登録は不動産購入の第一歩

外国人が日本で不動産を購入するためには、住民登録と住民票の取得が欠かせません。以下のポイントを押さえて、スムーズに手続きを進めましょう。

  • 入国後14日以内に市区町村で住民登録(転入届)を行う
  • 在留カードとパスポートを必ず持参する
  • 住民票は複数枚取得しておくと不動産取引がスムーズ
  • 住所変更は引っ越し後すぐに届出する
  • 在留カードの常時携帯を忘れない(罰金20万円以下)

住民登録を完了させることで、不動産契約に必要な書類の準備がスムーズに進み、住宅ローンの審査にも有利に働きます。日本での不動産購入を検討している方は、まず住民登録の手続きから始めてみてください。

不動産購入の全体的な流れについては、外国人が日本で不動産を購入する完全ガイドもあわせてご覧ください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、日本企業・外資系企業で11年の実務経験。外国人の日本不動産購入情報を発信。

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