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不動産契約と必要書類

住民票と外国人の住所証明

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年3月2日
住民票と外国人の住所証明

外国人が日本で不動産を購入する際に必要な住民票・住所証明書の取得方法を詳しく解説。2024年4月の法改正による変更点、海外在住者の宣誓供述書の手続き、印鑑証明書の取得方法まで、住所証明に関する全てがわかる完全ガイドです。

住民票と外国人の住所証明 ─ 不動産購入に必要な書類を徹底解説

日本で不動産を購入する外国人にとって、住民票(じゅうみんひょう)と住所証明は避けて通れない重要書類です。不動産の売買契約や所有権移転登記の際に必ず求められるため、事前に取得方法や必要書類を理解しておくことが大切です。

本記事では、外国人が日本で住民票を取得する方法、住所証明として使える書類の種類、そして2024年4月の法改正による変更点まで、不動産購入に関わる住所証明の全てを詳しく解説します。不動産契約と必要書類の全体像を把握したい方も、ぜひ参考にしてください。

外国人の住民票とは?基本を理解しよう

2012年7月9日の法改正により、外国人住民も住民基本台帳制度の適用対象となりました。これにより、在留カードを持つ中長期在留者や特別永住者は、日本人と同じように住民票が作成されるようになっています。

住民票(じゅうみんひょう)とは、市区町村に住所を置いている住民の記録を証明する公的な書類です。外国人住民の住民票には、以下の情報が記載されます。

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  • 氏名(通称名がある場合はそれも記載)
  • 生年月日
  • 性別
  • 住所(現住所と転入前の住所)
  • 世帯主の氏名と続柄
  • 国籍・地域
  • 在留資格
  • 在留期間と在留期間の満了日
  • 在留カード番号

住民票は、不動産購入の際の本人確認や住所証明として必要不可欠な書類です。特に所有権移転登記の申請時には、登記名義人となる方の住所を証する書面として住民票の提出が求められます。

なお、短期滞在ビザ(観光ビザ等)で来日している外国人には住民票は作成されません。在留カードが交付されない在留資格の方は、別の方法で住所証明を用意する必要があります。

住民票の取得方法と必要書類

外国人が住民票を取得するには、主に3つの方法があります。それぞれの手順と必要書類を確認しましょう。

方法1:市区町村の窓口で取得

最も一般的な方法です。お住まいの市区町村の役所(市役所・区役所・町村役場)の窓口で申請できます。

必要なもの:

  • 本人確認書類(在留カード、特別永住者証明書、マイナンバーカード、運転免許証など)
  • 手数料(1通あたり300円程度)
  • 申請書(窓口に備え付け)
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代理人が取得する場合は、委任状と代理人の本人確認書類も必要です。

方法2:コンビニ交付サービス

マイナンバーカードを持っている外国人は、全国のコンビニエンスストアのマルチコピー機で住民票を取得できます。役所の営業時間外でも取得できるため非常に便利です。

  • 利用時間:6:30〜23:00(一部自治体で異なる)
  • 手数料:200〜350円(自治体により異なる)
  • 対応コンビニ:セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなど

方法3:郵送による取得

一部の自治体では、郵送による住民票の請求も受け付けています。窓口に行く時間がない方には便利ですが、届くまでに1〜2週間かかることがあります。

取得方法手数料所要時間必要なものメリット
市区町村窓口約300円即日(10〜30分)在留カード等確実に取得可能
コンビニ交付200〜350円即時マイナンバーカード早朝・夜間も利用可
郵送請求約300円+送料1〜2週間申請書+返信用封筒窓口に行かずに済む

不動産購入を予定している方は、資金計画と頭金の準備とあわせて、早めに住民票を取得しておくことをおすすめします。

不動産購入における住所証明の種類と使い分け

不動産購入では、さまざまな場面で住所を証明する書類が求められます。外国人のケースでは、在留状況によって用意すべき書類が異なります。

日本に住所がある外国人の場合

日本に住民登録をしている中長期在留者は、日本人と同様に以下の書類を住所証明として使用できます。

  • 住民票:所有権移転登記の住所証明として使用
  • 印鑑証明書:住民基本台帳に記載があれば、市区町村で印鑑登録をして印鑑証明書を取得可能
  • 在留カード:本人確認と在留資格の確認に使用

住民票と印鑑証明書は、発行から3ヶ月以内のものが求められるのが一般的です。不動産の契約日が決まったら、なるべく直前に取得するようにしましょう。

海外に住んでいる外国人の場合

日本に住民登録がない海外在住の外国人は、住民票を取得できません。この場合、以下のいずれかの方法で住所を証明する必要があります。

  1. 本国または居住国の政府が発行した住所証明書(公証・認証済み)
  2. 宣誓供述書(Affidavit)+パスポートのコピー:本国または居住国の公証人(Notary Public)の認証を受けたもの

宣誓供述書には、氏名・生年月日・住所・不動産を取得する旨などを記載し、公証人の認証(Notarization)を受ける必要があります。さらに、多くの場合、アポスティーユ(Apostille)やその国の日本大使館・領事館での認証が求められます。

永住権と住宅購入をお考えの方は、永住権取得後であれば住民票を通常通り取得できるため、手続きがよりスムーズになります。

2024年4月の法改正で変わった外国人の不動産登記

2024年4月1日から、外国人の不動産登記に関する制度が大きく変更されました。不動産購入を検討中の外国人は、必ず把握しておくべき改正内容です。

改正1:ローマ字氏名の併記が必須に

従来はカタカナ表記のみでしたが、2024年4月1日以降はローマ字(大文字)での氏名併記が必須となりました。在留カードやパスポートに記載されたローマ字表記と一致する必要があります。

改正2:国内連絡先の登記が義務化

海外に住所を有する外国人が不動産の所有者となる場合、日本国内の連絡先が登記事項として記録されるようになりました。連絡先となる者には、以下の情報が必要です。

  • 個人の場合:氏名と日本国内の住所
  • 法人の場合:名称、事務所の所在地、会社法人等番号(ある場合)

この改正は、所有者不明土地問題への対策として導入されました。不動産を購入する際は、日本国内に信頼できる連絡先を確保しておく必要があります。不動産会社・仲介業者に相談することで、適切な連絡先の設定についてアドバイスを受けられます。

改正3:住所証明書類の見直し

海外在住の外国人買主が提出する住所証明書類についても、法務省の通達により整理されました。具体的には、外国政府が発行する住所証明書の要件がより明確になり、宣誓供述書の取り扱いルールも統一されています。

改正項目改正前改正後(2024年4月〜)
氏名表記カタカナのみカタカナ+ローマ字(大文字)併記必須
国内連絡先任意海外居住者は登記事項として必須
住所証明取り扱いが不統一外国政府証明書または公証済み宣誓供述書に統一

住民登録の手続き ─ 転入届の出し方

日本に新たに住所を定める外国人は、住所を定めた日から14日以内に市区町村の窓口で転入届を提出する必要があります。この届出を行うことで住民票が作成され、住所証明として使えるようになります。

転入届に必要な書類

  • 在留カード(空港で交付されなかった場合はパスポート)
  • パスポート
  • 転入届書(窓口で記入)
  • 世帯主との関係を証明する書類(家族と同じ世帯に入る場合):出生証明書や婚姻証明書の原本と日本語翻訳文

引っ越しと入居準備の際には、転入届の提出を忘れずに行いましょう。転入届を出さないと住民票が作成されず、不動産購入時の住所証明が取得できなくなります。

マイナンバーカードの申請もおすすめ

転入届の際に、マイナンバー(個人番号)が通知されます。このタイミングでマイナンバーカードの申請も行うことをおすすめします。マイナンバーカードがあれば、コンビニでの住民票取得や、オンラインでの各種行政手続きが可能になり、不動産購入手続き全体がスムーズになります。

印鑑証明書の取得 ─ 外国人特有の注意点

不動産の売買契約や住宅ローンの契約では、実印と印鑑証明書が必要です。外国人が印鑑証明書を取得するための手順を解説します。

印鑑登録の条件

外国人が印鑑登録をするには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 住民基本台帳に記載されていること(住民票があること)
  • 15歳以上であること
  • 成年被後見人でないこと

登録できる印鑑の要件

  • サイズ:一辺が8mm以上25mm以下の正方形に収まるもの
  • 外国人の場合、カタカナ表記、ローマ字表記、漢字(通称名)のいずれでも登録可能な自治体が多い
  • ゴム印やシャチハタは登録不可

印鑑登録が完了すると、窓口やコンビニで印鑑証明書を取得できます。手数料は1通あたり300円程度です。

海外在住で印鑑登録ができない外国人は、印鑑証明書の代わりに署名証明書(サイン証明書)を使用します。これは本国の公証人や在外日本公館で取得できる書類で、署名が本人のものであることを証明します。

よくある質問(FAQ)

Q1:短期滞在ビザでも住民票は取得できますか?

いいえ、短期滞在ビザでは住民票は作成されません。短期滞在で不動産を購入する場合は、本国の住所証明書または宣誓供述書が必要です。

Q2:住民票は何通必要ですか?

不動産購入では、一般的に2〜3通必要です(登記用、ローン申請用、不動産会社提出用)。余裕を持って取得しておくとよいでしょう。

Q3:住民票の有効期限はありますか?

法律上の有効期限はありませんが、不動産取引では発行から3ヶ月以内のものが求められるのが慣例です。住宅ローン審査でも同様の基準が適用されます。

Q4:名前の表記が在留カードとパスポートで違う場合は?

2024年4月の改正により、登記にはローマ字表記が必須となりました。在留カードに記載されたローマ字表記が基準となりますので、パスポートと異なる場合は事前に入国管理局で確認・修正を行いましょう。

Q5:住所が変わった場合、登記の変更は必要ですか?

はい、不動産の登記名義人の住所が変わった場合は、住所変更登記が必要です。2026年4月からは住所変更登記が義務化されるため、転居した際は速やかに手続きしましょう。

まとめ ─ 早めの準備でスムーズな不動産購入を

外国人が日本で不動産を購入する際の住所証明は、在留状況によって必要な書類が大きく異なります。ポイントを整理すると以下のとおりです。

  • 日本在住者:住民票と印鑑証明書を市区町村で取得(マイナンバーカードがあればコンビニでも可)
  • 海外在住者:外国政府発行の住所証明書、または公証済みの宣誓供述書+パスポートコピーを準備
  • 2024年改正:ローマ字併記の必須化、国内連絡先の登記義務化に注意

不動産購入を検討し始めたら、住所証明の準備は早めに進めておきましょう。特に海外在住の方は、書類の取得に時間がかかることがあるため、余裕を持ったスケジュールで進めることをおすすめします。

不動産購入の全体的な流れ必要書類一覧も確認して、万全の準備で不動産購入に臨みましょう。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、日本企業・外資系企業で11年の実務経験。外国人の日本不動産購入情報を発信。

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