gaijinbuyhousegaijinbuyhouse
日本での暮らしと生活環境

外国人が利用できる公共サービス一覧

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年3月2日
外国人が利用できる公共サービス一覧

日本に住む外国人が利用できる公共サービスを網羅的に解説。国民健康保険、年金制度、児童手当、生活保護、防災サービス、日本語学習支援など、行政手続きの方法と注意点を分野別にまとめました。多言語対応の相談窓口情報も紹介します。

外国人が利用できる公共サービス一覧|日本での暮らしに必要な行政手続きと支援制度を徹底解説

日本に住む外国人にとって、どのような公共サービスが利用できるのかを正確に把握することは、快適な生活を送るために非常に重要です。国民健康保険や年金制度から、子育て支援、教育、防災まで、日本には外国人も利用できる多くの行政サービスが整備されています。しかし、制度が複雑で日本語での手続きが必要なケースも多く、情報にアクセスしづらいという課題もあります。

本記事では、外国人が日本で利用できる公共サービスを分野別に網羅的にまとめ、手続きの方法や注意点を詳しく解説します。2024年には特定技能外国人を5年間で82万人に拡大する方針が閣議決定されるなど、外国人住民の増加に伴い行政サービスの多言語化も急速に進んでいます。これから日本での生活を始める方も、すでに住んでいる方も、ぜひ参考にしてください。

住民登録と在留管理に関するサービス

日本に3ヶ月以上滞在する外国人は、居住する市区町村の役所で住民登録を行う必要があります。住民登録をすることで、国民健康保険や各種行政サービスの利用が可能になります。

必要な手続き

PR

株式会社オークハウス

株式会社オークハウス

コスパと出会いが魅力のシェアハウス日本最大手オークハウスが入居者募集中

詳しく見る

住民登録の際には、パスポートと在留カードを持参して最寄りの市区町村役場の窓口で届出を行います。転入届は入国後14日以内に提出する必要があります。引っ越しの際にも転出届・転入届の手続きが必要です。

在留カードの更新や在留資格の変更については、出入国在留管理庁の外国人生活支援ポータルサイトで詳しい情報を確認できます。このポータルサイトでは、中国語、韓国語、ベトナム語、ネパール語、タイ語、インドネシア語、ミャンマー語など多くの言語で情報が提供されています。

在留資格と不動産購入の関係については、「在留資格・ビザと不動産購入」で詳しく解説しています。

医療・健康保険制度

日本の公的医療保険制度は、3ヶ月以上日本に滞在する外国人も加入対象となっています。医療費の自己負担は原則3割で、残りの70%は保険でカバーされます。

国民健康保険(NHI)

会社員として企業の社会保険に加入していない外国人は、居住する市区町村の国民健康保険(NHI)に加入する義務があります。保険料は前年の所得に基づいて計算され、月額数千円から数万円程度です。

保険の種類対象者自己負担割合加入手続き先
国民健康保険(NHI)自営業者・フリーランス・無職3割市区町村役場
社会保険(SHI)会社員・公務員3割勤務先の企業
後期高齢者医療制度75歳以上1〜3割市区町村役場
介護保険40歳以上1〜3割市区町村役場

日本の医療制度の詳細については、「日本の医療制度と健康保険の基礎知識」をご覧ください。また、社会保険制度の概要でも英語での情報が提供されています。

PR

株式会社クロスハウス

株式会社クロスハウス

都内3.8万円〜家具家電付き【クロスワンルーム】

詳しく見る

高額療養費制度

月々の医療費が一定額を超えた場合、高額療養費制度により超過分が払い戻されます。これは外国人にも適用される重要な制度で、入院や手術などの高額な医療費負担を軽減できます。

年金制度

日本に住所を有する20歳以上60歳未満のすべての人は、外国人であっても国民年金への加入が義務づけられています。会社員の場合は厚生年金に加入します。

脱退一時金制度

日本を離れる外国人にとって重要なのが、脱退一時金制度です。6ヶ月以上年金保険料を納めた外国人が帰国する場合、出国後2年以内に請求すれば一時金が支給されます。

年金制度の詳細や加入義務については、「日本の年金制度と外国人の加入義務」で詳しく解説しています。

社会保障協定

日本は多くの国と社会保障協定を締結しており、二重加入の防止や年金加入期間の通算が可能です。対象国にはアメリカ、ドイツ、イギリス、韓国、フランス、カナダなどが含まれます。

協定国二重加入防止期間通算
アメリカ
ドイツ
イギリス
韓国
フランス
カナダ
オーストラリア
中国×

子育て・教育支援サービス

日本では、外国人の子どもも日本人と同様に教育を受ける権利が保障されています。公立の小中学校への就学も可能で、授業料は無料です。

児童手当

中学校修了前(15歳に到達した年度末まで)の子どもを養育している保護者に対して、児童手当が支給されます。在留資格を持ち住民登録をしている外国人も対象です。

支給額は以下の通りです:

  • 3歳未満:月額15,000円
  • 3歳〜小学校修了前(第1子・第2子):月額10,000円
  • 3歳〜小学校修了前(第3子以降):月額15,000円
  • 中学生:月額10,000円

保育園・幼稚園

認可保育園への入園申請は市区町村の窓口で行います。3歳から5歳の子どもは幼児教育・保育の無償化制度により、保育料が無料になります。0歳から2歳の住民税非課税世帯の子どもも無償化の対象です。

インターナショナルスクールの選択肢については、「インターナショナルスクールの選び方と費用」で詳しくまとめています。

母子健康手帳

妊娠届を提出すると、母子健康手帳が交付されます。多くの自治体では外国語版(英語、中国語、韓国語など)の母子健康手帳も用意されています。妊婦健診の助成券も同時に交付されるため、妊娠がわかったら早めに届出を行いましょう。

外国人相談窓口と多言語支援

日本では外国人住民の増加に伴い、相談窓口の整備が進んでいます。

外国人在留支援センター(FRESC)

東京・四谷にある外国人在留支援センター(FRESC)は、政府の一元的な相談窓口です。在留手続き、法律相談、雇用に関する相談など、幅広いサービスを無料で提供しています。対応言語も豊富で、英語、中国語、韓国語、ベトナム語などに対応しています。

自治体の多言語相談窓口

多くの市区町村では、外国人向けの多言語相談窓口を設置しています。生活全般に関する相談を無料で受け付けており、通訳サービスを利用できる自治体も増えています。自治体窓口での外国人対応の改善も進んでおり、デジタル化による手続きの簡素化も進展しています。

行政サービスの詳細については、「外国人向け行政サービスと相談窓口」も参考にしてください。

よりそいホットライン

生活の困りごとや悩みについて、よりそいホットライン(0120-279-338)では多言語での電話相談を24時間受け付けています。DV被害、生活困窮、法律問題など幅広い相談に対応しています。

防災・緊急サービス

日本は地震、台風、洪水などの自然災害が多い国です。外国人も日本人と同じように防災サービスを利用できます。

緊急通報

  • 110番(警察):犯罪被害や交通事故の際に通報
  • 119番(消防・救急):火災や急病の際に通報

いずれも多言語対応の通訳サービスが利用可能です。緊急時に英語での対応が必要な場合も、通訳を介して意思疎通ができます。

防災アプリ・情報

気象庁の「Safety tips」アプリは、多言語で地震・津波・気象警報の情報をプッシュ通知で配信しています。また、各自治体では外国人向けの防災ガイドブックを多言語で作成・配布しています。

自然災害への具体的な備えについては、「自然災害への備え:地震・台風・洪水」で詳しく解説しています。

生活保護と福祉サービス

経済的に困窮した場合、一定の条件を満たす外国人は生活保護を受けることができます。永住者、定住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等の在留資格を持つ外国人が対象です。

生活保護の内容

生活保護は以下の8つの扶助から構成されています:

扶助の種類内容
生活扶助食費・衣服費・光熱費など日常生活費
住宅扶助家賃・地代など住居費
教育扶助義務教育に必要な学用品費
医療扶助医療費
介護扶助介護サービス費
出産扶助出産費用
生業扶助就労に必要な技能修得費用
葬祭扶助葬儀費用

申請は居住地の福祉事務所で行います。公的扶助ガイドでは英語での情報も提供されています。

日本語学習支援

日本での生活をスムーズにするために、多くの自治体や国際交流協会で無料または低価格の日本語教室が開催されています。

利用可能な日本語学習リソース

  • 自治体の日本語教室:各市区町村の国際交流協会が主催。無料〜数千円/月
  • 文化庁の日本語教育プログラム:地域日本語教育の充実を推進
  • オンラインリソース:「つながるひろがる にほんごでのくらし」(文化庁運営)

日本語学校の選び方については、「外国人向けの日本語学校と語学学習」で詳しく紹介しています。

金融・税務関連サービス

外国人も日本で銀行口座を開設し、税金を納める義務があります。

銀行口座の開設

住民登録をしている外国人は、日本の銀行で口座を開設できます。在留期間が6ヶ月以上の場合に開設可能な銀行が多いですが、ゆうちょ銀行や一部のネット銀行では比較的短い在留期間でも口座を開設できることがあります。

銀行口座開設の詳細は、「外国人向け銀行口座の開設方法」をご覧ください。

確定申告

自営業者やフリーランスの外国人は、毎年2月16日から3月15日までの期間に確定申告を行う必要があります。税務署では多言語での申告サポートを実施している場合もあります。不動産に関する税金については、「不動産にかかる税金ガイド」で詳しく解説しています。

まとめ:外国人が公共サービスを最大限活用するために

日本に住む外国人が利用できる公共サービスは、医療、年金、子育て、教育、防災、福祉など多岐にわたります。これらのサービスを効果的に活用するためのポイントをまとめます。

公共サービス活用のための3つのステップ:

  1. 住民登録を早めに行う:入国後14日以内に市区町村役場で届出。住民登録がすべてのサービス利用の基盤です
  2. 相談窓口を活用する:FRESCや自治体の多言語窓口で、わからないことは積極的に相談しましょう
  3. 多言語情報ポータルを活用する出入国在留管理庁のポータルサイト各種行政サービス情報で最新情報をチェックしましょう

日本での暮らし全般については、「日本での暮らしと生活環境」も併せてお読みください。公共サービスを上手に活用して、日本での生活をより快適なものにしていきましょう。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、日本企業・外資系企業で11年の実務経験。外国人の日本不動産購入情報を発信。

プロフィールを見る →

関連記事

外国人が住みやすい日本の都市ランキング

外国人が住みやすい日本の都市ランキング

2025年最新の調査データ(約49,500人の高度外国人材対象)をもとに、外国人が住みやすい日本の都市をランキング形式で紹介。東京・福岡・大阪など上位都市の特徴や生活費比較、都市選びの5つのポイントを詳しく解説。不動産購入を検討中の外国人必見のガイドです。

続きを読む →
インターナショナルスクールの選び方と費用

インターナショナルスクールの選び方と費用

日本のインターナショナルスクールの選び方と費用を徹底解説。年間学費の相場(120万〜550万円)、カリキュラム比較(IB・アメリカ式・イギリス式)、東京の人気校一覧、補助金制度まで、外国人家庭が知っておくべき情報を網羅しています。

続きを読む →
日本の医療制度と健康保険の基礎知識

日本の医療制度と健康保険の基礎知識

日本で暮らす外国人のための医療制度と健康保険の完全ガイド。国民健康保険・社会保険の違い、加入手続き、医療費の仕組み、高額療養費制度、マイナ保険証まで詳しく解説。3ヶ月以上滞在する外国人必読の情報をまとめました。

続きを読む →
外国人向け銀行口座の開設方法

外国人向け銀行口座の開設方法

外国人が日本で銀行口座を開設する方法を徹底解説。ゆうちょ銀行・メガバンク・ネット銀行の比較、必要書類一覧、手続きの流れ、注意点まで。在留期間3ヶ月から開設できる銀行や英語対応の銀行も紹介します。不動産購入時に必要な口座準備についても詳しく説明。

続きを読む →
日本の交通機関の使い方と定期券

日本の交通機関の使い方と定期券

外国人が日本で生活する際に必要な公共交通機関の使い方と定期券の選び方を徹底解説。Suica・PASMOなどの交通系ICカード、定期券の種類・購入方法・払い戻し・通勤経路と物件選びの関係まで、日本の交通システムを網羅的にガイドします。

続きを読む →
日本のスーパー・食料品店での買い物ガイド

日本のスーパー・食料品店での買い物ガイド

外国人向けに日本のスーパーマーケットでの買い物方法を完全解説。主要チェーンの特徴、ポイントカード活用術、食品表示の読み方、輸入食品店情報、ネットスーパーの利用法まで、日本での食生活に必要な情報を網羅しています。

続きを読む →